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【2回戦】金秀俊─黄翊祖

第3回大和証券杯ネット囲碁オープン戦本戦2回戦
●黄  翊祖七段
○金  秀俊八段
日時 : 2007.10.20
結果 : 166手完、白中押し勝ち



総譜(1〜166)

 金秀俊八段と黄翊祖七段、期待の若手同士の一戦となりました。 金八段の石の張り、踏み込みの鋭さは師匠の趙治勲十段譲りでしょう。黄七段はどちらかといえばバランス派。しかも手どころの強さは抜群です。
 黒のミニ中国流から、白8の割り打ちに黒9カタは韓国発の手ですね。以降、ギシギシ石が音を立てるような激しい部分戦となりました。黒67まで一段落。いい勝負と思えましたが、以降の中盤戦では金八段の力強さが際立ちました。

局面図1
 白1が激しいですね。わたしなら白Aくらいに打っているはず。このあたりは力戦家・金八段の面目躍如でしょう。
 対して、黒2のコスミが大胆な応手でした。白3から7と左下白をおおいに強化しており、よほど下辺白をきつく攻めなければモトがとれそうにない。ですが、わたしにはそのうまい攻めが見当たりませんでした。
 実戦の黒10、12もいかにも苦しい。みすみす白11とツガれてしまうのが気に入りません。白Bにツイでもらおう、という狙いなのですが、こんなところを白がツイでくれるはずがない。白19アテでがんばってきます。どうも、このあたりで黒はおかしくしたようです。

変化図1

 前図の黒2では、図の黒1なら平凡。しかし、白2から4と楽々進出されてはかえって黒が薄くなります。下辺が攻められかねませんし、白A三々も気がかりです。














変化図2
 局面図1の黒10では、黒1と控え目に下辺白を制しておくぐらいではなかったか。白2から隅で生きられてしまうのはしかたないでしょう。黒7切りから中央を増やし、ボチボチ打ち進めるべきでした。














局面図2
 局面図1の続き。白1ハネがまた悩ましい。黒2から4切りはやむをえないようです。
 以下、白11まで下辺がずいぶん目減りしてしまいました。その代償として黒14と中央が増えているはずなのですが、白四子はまだ気持ちよく取れていません。白15と大所に手を回し、金八段が好調。白優勢です。










変化図3
 前図の黒2で、黒1切りには白2から4が来る。以下白10まで下辺を食い荒らされては、やはり黒が不満な進行でしょう。
 結局、局面図1の白1打ち込みが厳しかった。黒が良くなる図はなかなか見当たらないようです。金八段、さすがの仕掛けでした。

 
   
 

 

 

 

 

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