【予選】小林光一─黒瀧正憲 |
第3回大和証券杯ネット囲碁オープン戦予選
●黒瀧 正憲七段
○小林 光一九段
日時 : 2007.08.14
結果 : 281手完、白半目勝ち
総譜(1〜281)
小林九段は、みなさんご存知でしょう。数々のタイトルを獲得したトップ棋士の一人です。
黒瀧七段はかなり独特の棋風。人が打たないような碁を打ってくるんですね。この碁でも目外し、高目、大高目と趣向を凝らした立ち上がりでした。
黒瀧七段の大胆な作戦の成否が見所。
局面図
左上からの白の大石はまだ生きておらず、白1から3、5は手堅い進出でした。しかし、わたしとしては白2、黒A、白Bと戦いを継続してみたい。この方が左辺黒に食いついていますからね。これくらいの頑張りなら、白が十分やれそうに見えます。
実戦の進行は白も安心、黒も安心です。小林九段は白7(大きい)に急ぎたかったので、左辺では確実に先手を取ったのではないかと思います。このあたりは小林九段らしい明るい判断ですね。もっとも、黒8の出もたまらない大きさ。このあたりの得失は難しい。
難しい形勢だろうと思っていたのですが、白11が手拍子の打ちすぎでした。黒12が愚形ながら力強い。白13には黒14、16と中地を増やし、いくらか黒が良くなったようです。なんでもないようなところから、形勢のバランスが崩れてしまう。早碁はこわいですね。
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