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【予選】彦坂直人─金澤秀男

第3回大和証券杯ネット囲碁オープン戦予選
●彦坂 直人九段
○金澤 秀男七段
日時 : 2007.08.07
結果 : 162手完、白中押し勝ち



総譜(1〜162)

 独特のスピード感とサバキの感覚に優れる彦坂直人九段と、金澤秀男七段の対戦です。金澤七段は、普段はおとなしくて物静かな青年という印象。ところが、盤上ではとんでもなく力強い。白128以下、上辺の実利を捨てての取りかけは大迫力でした。
 わたしたちプロは、シノギに自信を持っているものですからね。ついつい頑張ってしまう。ですので、とくに早碁では大石がころっと取られてしまうことが多いんです。


局面図

 どうして黒の大石が死んでしまったのか。その原因は黒1にありそうです。
 この黒1で、2とアテ込んでおけば眼形が厚く、もうさほどには攻められない。でも、それでは不満だ、と彦坂九段は黒1とがんばりました。自分が生きることよりも、上辺右方の白への攻めを狙った一手です。
 上辺黒と中央黒は白から打てば切れています。それでも別々に生きることは可能、と彦坂九段は踏んでいたのでしょう。白8で9、黒8、白Aの切りなら黒B以下符号順に白Gまで、上辺黒は先手で脱出。残る中央の一団も、続いて黒Hアテなり24なりと上辺白にもたれていけば自然とシノギが見えてくるだろう。こういう予定だったのではないかと思われます。
 ところが、白2から6を決めて8のノゾキが厳しかった。実戦のように白8、10と切られると、まず上辺黒をシノがなくてはいけなくなる。黒25までシノギ形ですが、どさくさに白24に石が来てしまったことが大変なんです。上辺白に不安がなくなったことが大きく、金澤七段は存分に力をふるって中央黒を仕留めてしまいました。

 
   
 

 

 

 

 

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