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【1回戦】山田規三生─安斎伸彰

第3回大和証券杯ネット囲碁オープン戦本戦1回戦
●安斎 伸彰四段
○山田規三生九段
日時 : 2007.09.15
結果 : 184手完、白中押し勝ち



総譜(1〜184)

 関西総本部の看板棋士・山田規三生九段は踏み込みが鋭く、手どころに強い。地にもカラく、どんな碁でもこなす力量の持ち主です。若手の安斎四段も力強さでは一流陣に迫るものを持っています。
 ですが、戦いの技術ではまだ山田九段に一日の長がありました。中盤過ぎからは、白番・山田九段の独壇場でした。右下のサバキや中央白を攻めさせてのアマシ作戦がツボに入っていますね。


局面図1

 わたくしの見たところ、開局早々の右辺の競り合いで黒にチャンスがあったように思います。
 黒1カケから白2、4の出切りを誘って黒9と右辺白を追う。ここまでは黒が好調でしょう。続く黒11でもっと厳しい手があったのではないでしょうか。黒11も普通の手ですから「悪い」とはいえませんが、白16まで逃げこされて見ると、右下方面にどう手を入れたものか、黒の手が悩ましいんです。







変化図

 前図の黒11では、黒1の頭ツケが厳しかった。白2から4と頭を出してくれば、たとえば黒13までと追って優勢です。白2で3は黒2と封じ込め、やはり黒の不利はありません。













局面図2

 局面図1の続きです。安斎四段は下辺にウェイトを置く黒1を選択。ですが白2から動き出されて、どうにも持て余してしまいます。山田九段のサバキは見事なものですね、白4が巧みな利かし。黒5と受けるなら白8ハネが気持ちいい。白14まですいすい整形、もうそれほど攻めは食わない格好です。黒地は下辺に限定されており、地合で白がリード。優勢です。
 黒1では、右下隅を重視したAがまさりました。






変化図2
前図、黒5で本図の黒1がまだしもだったか。ただ、白2からの隅の荒らしも大きく、黒が良いともいえないようです。

 
   
 

 

 

 

 

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