【本戦2回戦】小山栄美─向井千瑛(自戦解説)

第1回大和証券杯ネット囲碁レディース決勝トーナメント
●小山 栄美五段
○向井 千瑛初段
日時 : 2007.06.16
結果 : 336手完、白6目半勝ち


 こんにちは、向井千瑛です。2回戦の小山栄美さんとの対局を振り返りたいと思います。






局面図1
 序盤はもうひとつだったのですが、左辺白模様が広くなって、いくらか盛り返したか、という局面です。
 ここで白1が誤りました。黒2から4と封鎖されてはツライ。白1では単に3あるいは5と顔を出しているべきでした。実戦のように白9と生きに手を戻さなければいけないようでは、おかしかった。
 続く黒10がチャンスを逃したかもしれません。ここは堂々と黒17から荒らしにこられる方がいやでした。黒11からの出切りがありますので、やはり白11にツグくらい。そこで黒Aと飛び出されては白の苦戦だったでしょう。白17まではとくに左辺に厳しい手はありません。地合いでは白ががんばっています。


局面図2
 なにごともなければ、なんとか地合いで逃げ切れそう。そう思っていた中盤戦、右下の攻防でまた後悔する手が出てしまいます。
 白1オシがよけいな手。ここは単に9と生きるべきでした。黒は2と生きるくらいですから、それから白12、黒Aを決めて白Bと左辺を確定させて、わかりやすく白が優勢でした。
 実戦は黒10から上辺白にヨリつかれて、私の石がヨレヨレになってしまうんですよ。紛らわしい局面となってしまいました。
 総譜を見ていただければわかるように、このあと右上が手になって地合いでは負けない碁となりましたが。


総譜(1〜300手・以下略)

 対局以外の最近の出来事を少し。
 3ヶ月前からテニスをはじめたんですよ。昔からやってみたいなあ、と思っていたのですが、なかなかきっかけがありませんでした。そうしたら、うちの最寄り駅のそばにテニススクールを見つけたんです。ちょうど姉(芳織初段)も「テニスをはじめる」というので、なら一緒にはじめよう、と。二人ならこわくないってわけですね。
 運動らしい運動をする機会がなかったので、とても楽しいですね。まるっきりの初心者なので、空振りなんかもすごいんですが、それでも少しずつうまくなっているようです。
 先日は、棋士仲間のテニス(金秀俊さんや溝上知親さん、加藤啓子さんなどが参加していました)に参加してきました。みなさん昔からやっているのでとても上手。なので、当面のライバルは、姉です。今は姉のほうがいくらか上手なのですが、私の通うテニススクールは7月が通い放題のサービス月間。この機会に通いまくって、姉を追い越すつもりです(姉は、私に負けることがなにより悔しいみたいです、フフフ)。

 
   
 

 

 

 

 

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