【本戦1回戦】向井梢恵(自戦解説)−岡田結美子

第1回大和証券杯ネット囲碁レディース決勝トーナメント
●岡田結美子六段
○向井 梢恵初段
日時 : 2007.05.19
結果 : 138手完、白時間切れ勝ち



 みなさん、こんにちは。向井梢恵です。
 大和証券レディースでは運よく予選、1回戦と勝たせてもらっています。
 今見直してみると、2局とも実利を稼ぐ碁になっていますね。わたしとしては、本当は手厚く打ちたいのですけど……。

局面図1
 岡田先生との1回戦では、序盤から苦しくしてしまいました。
 下辺白が薄く、黒1と来られてはちょっと打つ手が見つからない。抵抗する手がないようです。本当は白4でAとオサえたかったのですが、黒B、白17、黒16、白5、黒Cでとくにうまくいかない。
 しかたなく白6ツケからのサバキに出ました。以下、白20まではこちらが良いとはいえないにしても、しかたのないところかな、と。のちに白Dとスベることができればまあまあいい地ですしね。






局面図2
 その後、左辺で治まり、上辺の打ち込みに手を回しては白が盛り返していると感じていました。白1から7と迫り、上辺と左辺が絡み模様。白11に切っては、黒も対応が悩ましいのではないでしょうか。
 ただ、白23が私のミス。白Aからカカえているべきでした。のちに白Bから上辺黒へヨリツキを図ったときに、白23とAカカエでは黒からの利きがまるで違うんです。









局面図3
 前図から数手進みました。さきほどのミスの影響で、白1とハネ出しても黒には眼形があるんです。つまり、黒から6のサガリが利くということ。白7の二子取りはしかたなく、黒8と生きられてしまいました。局面図2の23で逆からカカえていれば黒6から生きる手段がありませんから、その分黒が苦しかったはずです。
 わたしのミスはあったものの、形勢自体は白が悪くない、と考えていたところで時間切れ勝ち。これは運が良かったですね、決まりがついていないところも多くまだまだ難しいこれからの碁でしたので。




総譜(1〜138)

 碁を離れて、最近のできごとを。二週間くらい前から、英会話を習っているんですよ。中学生のころから英語を苦手にしていましたが、いま習ってみるとすごく楽しいですよね。空いている時間を見つけては教室に通っています。
 それというのも、先月末にクルーズでのお仕事がありまして。香港から韓国を経由し日本の長崎へ向かう豪華客船の旅。アメリカ国籍の船なので、船内では主に英語が使われていました。しばらく生の英会話を聞いているうちに、急に英語を勉強したくなってきたんですよ。
 いまは入門から初級へクラスが上がって、もうすごくうれしい! 囲碁で言えば25級から15級になったくらいでしょうからレベルとしてはたいしたことはありませんが、初心者なりにとてもうれしいし勉強の張り合いが出てくるものですね。みなさんもこういう気持ちで碁を打っておられるのかなー、なんて思いました。
 いまは、英語をもっと話せるようになって海外での仕事に役立てたいと思っています。

 
   
 

 

 

 

 

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