第3ラウンド 金−山田拓自 |
第1回大和証券杯ネット囲碁オープンDリーグ
●山田拓自七段
○金 秀俊七段
日時 : 2006. 09. 24
結果 : 254手完、白中押し勝ち
第3ラウンドからは、決勝トーナメントのかかったDリーグの一局を紹介しましょう。金秀俊七段と山田拓自七段、バリバリの若手同士ですね。金さんは昨年の新人王、山田さんは新鋭早碁で優勝した実績があります。
局面図1
黒1ツケから5の治まりはすこしつらく、黒1では中央へ向かうAが形。白Bに黒Cトビなら互角の進行でしょう。
布石が進行し、白22の一撃が金さんらしい厳しい行き方でした。ただ、ここでは穏やかに白Dからのハネツギもありました。左上の白地はなかなかの大きさですからね。僕ならこちらを選んだかもしれません。白Dがよいところなら、その前の黒21ノビは甘かった、ということになります。黒21ではDサガリが地にカラい受けでした。
局面図2
いくらか白ペースと思われた中盤でしたが、黒△(63)に白△(64)と手を抜いたのが変調で、黒○(65)と出られては問題でした。
そして局面図の黒1が良手。対して白5のオサエは黒4ハネ出しが厳しいので、白2コスミと石がよろけてしまいました。黒5に出ては、黒が打ちやすくなりました。ところが黒15のノゾキがひどい寄り道。白16に切られて右辺黒が攻められるようでは逆転ムードです。黒15では黒19、白20、黒17なら、黒のリードは続いていました。
総譜(1〜254)
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