第1ラウンド 井山−安斎戦 |
第1回大和証券杯ネット囲碁オープンAリーグ
○井山裕太七段
●安斎伸彰三段
日時 : 2006. 09. 03
結果 : 144手完、白中押し勝ち
若手同士の一局を取り上げましょう。井山七段はみなさんもご存知のとおり、最年少タイトル獲得記録を持つ若手のピカ一。安斎三段は勉強熱心で、戦いが得意なタイプ。ふたりともランキング戦上位のシードです。
局面図1
模様を消しに飛び込んできた白一団が1と逃げこした瞬間が問題の場面。黒2のノゾキがどうだったか。
わたしにはつまらない石を取りに行っているように見えます。黒9と右辺を受けていれば、黒も打てたでしょう。
白3、5と右辺を割られてはたまらない。下辺右方の黒地と左方の白地を比べると、白地の方が大きいくらい(いくらか味はありますが)。この時点で、黒は地合が苦しくなっているんです。
局面図2
先手で右辺を割って、白が好調。白1三々から隅を荒らせば、当然上辺が黒っぽくなる(なので、白1では2ツケも考えられました)。
この模様がどれほどまとまるかが、再びの勝負どころ。模様を広げるという意味では、黒12はセンスのいい良手でしたが……。
ただし、その前に黒Aを打っておきたかった。白15と受けてくれれば、そこで黒12と広げて黒模様の谷が深い。黒Aに対して、白12と上辺ヒラキなら、黒14アテからの攻めがより迫力を増します。Aまでいかずとも、黒13オシ、白Bノビでも実戦よりは良かったはず。
白13のオシが急所。白19までしっかりと形を作り、はっきり優勢に立ちました。
総譜(1〜144)
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88952634s3 |
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88952634-0 |
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88952634 |
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88952634 |
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88952634 |
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88952634 |
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