第2ラウンド 中野−蘇

第1回大和証券杯ネット囲碁オープンBリーグ
●中野寛也九段
○蘇 耀国八段
日時 : 2006. 09. 10
結果 : 205手完、黒中押し勝ち

 第2ラウンドから、中野寛也九段と蘇耀国八段との一戦を取り上げましょう。
 中野九段はまさに力戦家中の力戦家。ヨセでも布石でもどの分野でも強いのですが、とくに戦いの場面で力を発揮するタイプです。蘇八段はバランスが良く、非常に頭の良い碁。ですがこの対局では中野九段のパワーに押し切られてしまいました。


局面図1

 序盤から中野九段に力を発揮されてしまいました。その発端となったのが、蘇八段の白1ハサミ。ここでは白2とカカえている方が穏やかでしたね。そして白5では、白7コスミ、黒A、白5なら黒も打ち方が難しかったはず。
 たしかに白5とケイマにカケたくなるところなのですが、待ってましたとばかりに黒6のツケコシが飛んできてしまった。黒10以下は中野九段好みの戦いですね。のちに黒Bツケ(これまた厳しい!)が実現し、右辺での戦いは黒が打てる分かれとなりました。




局面図2

 中央右方の白三子を取り込んで、黒優勢は明らかでしょう。
 そして、中野九段の強さはパワーだけではありません。白1に対し、黒2、4のツケ切りがまた巧妙でした。一子を犠打に先手を取って黒12の大場に回り、わかりやすくリードを保っています。当然といえば当然の決め方かもしれませんが、やはりうまいものです。
 もし黒4で、平凡な6ハネでは白4ツギ、黒8と、黒が後手を引いてしまい、碁がもつれる可能性もありましたからね。



総譜(1〜205)



 
   
 

 

 

 

 

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