【1回戦】柳時熏─大垣雄作 |
第4回大和証券杯ネット囲碁オープン1回戦
●柳 時熏九段
○大垣 雄作九段
日時 : 2008.7.12
結果 : 283手完、白5目半勝ち
総譜(1〜283)
――中堅といってもいいでしょう。柳時熏九段と大垣雄作九段の一戦です。
武宮「しっかりしたいい碁を打ちますよね。タイトルやリーグに絡んできてもおかしくない、もっともっと活躍してもらいたい2人です。どちらもゴルフが好きでね、とくに柳さんは豪快な飛ばし屋なんだ。柳さんほどじゃないけれど、大垣さんもなかなか飛ばすんだ。力強いところはゴルフも碁も似ているね」
局面図1
武宮「局面図1の黒1、3とかぶせていくあたり、とても感じがいいですね。でも、黒5のカカリに向かったのがどうだったか。白4とトバれるのが気になります。大きな意味で、黒石が割かれ形になっていますね。僕なら――」
変化図1
武宮「黒1、3と続けて中央を広げたくなる。模様の大きさ比べなら黒は負けていません」
局面図2
――中盤に移って、右下黒5からの荒らしが武宮九段はきにかかったようですね
武宮「ええ、右辺はスソ空きですから、あわてて手をつけなくてもよったんじゃないかな。黒1では4が逃せぬ要点だったでしょう。白4から10と右上黒に食いつかれて、ここで黒は打ちにくくしてしまったでしょう。弱石をかかえて、後の打ち方を制限されてしまったんですよ」
。
局面図3
武宮「それが具体的に現れたのが、局面図3の場面。白1に黒2と謝らなければならないのでは、地合で及ばないようです。白5までずいぶん、左辺が目減りしてしまいましたね。黒2でもっと強硬に――」
変化図2
武宮「黒1から5と行くのは、白6で上辺の黒が危険なんです。この黒へのヨリツキが狙われているので、左辺で思い切った手を打てなかったんですね」 |
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