【1回戦】中小野田智己─金秀俊 |
第4回大和証券杯ネット囲碁オープン1回戦
●中小野田智己九段
○金 秀俊八段
日時 : 2008.6.21
結果 : 126手完、白中押し勝ち
総譜(1〜126)
――「中小野田智己九段と金秀俊八段の一戦です」
武宮「中小野田くんは力強い棋風。金くんは治勲さんの弟子で、師匠に似て鋭いタイプですね。いい組み合わせだと思ったけれど、この碁は序盤で決まってしまったようです」
局面図1
武宮「布石は最近流行の形ですね。右上白への攻めとサバキが問題なのですが、黒1オシは筋が悪かったんじゃないかな? 白2にハネられては、はやくも参ったでしょう。いきおいの黒3切りには、当然ながら白8オシがAのシチョウを見て好手。白12アテに黒13とシチョウを防がなくてはいけないのでは、碁は終わり、とぼくは思いますね。白14のポン抜きがすばらしいですね! これはすごすぎる。これを避けるため、仮に黒9で13でも、白10ハネがいいところ。黒15に白B、黒11、白Cと出て行ってやはり白良しでしょう」
――黒1では違う手を選ぶ必要があったのでしょうか?
変化図1
武宮「変化図、黒1ノビが普通でしょう。白も2から4と治まってこれからの碁でしたね。以降、黒は紛れを求めてがんばりましたが、やはり最初のポン抜きが手厚くて、黒の勝ちにくい碁でした」
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