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【1回戦】淡路修三─謝依旻

第4回大和証券杯ネット囲碁オープン1回戦
●謝依旻女流本因坊
○淡路 修三九段
日時 : 2008.7.5
結果 : 147手完、黒中押し勝ち



総譜(1〜147)

――「第4回の大和証券杯が開幕しましたね。1回戦の注目局を武宮正樹九段に解説していただきたいと思います。まずは淡路修三九段と謝依旻女流本因坊の一局です」
武宮「淡路さんと謝さんはどちらも力が強いからね。激しい碁になったんじゃないかな?」
――「はい、最後は淡路九段の大石が御用になってしまいました」

局面図1

 武宮「どうも布石のうちから黒に楽しみが多かったようだね。局面図1、黒1からのワカレは黒がおもしろいでしょう。白2コスミツケは地にカラいのですが。黒5に白6マガリとつらい形で進出するようでは、白がでかしていないでしょう。さらに左上を白16と動き出したのも、しかたないとはいえ上辺の左右の白が攻められる展開になってしまいました」








変化図1

 武宮「本来、淡路さんは先に地を稼いでシノぐ戦いに強いんですよ。ただ、今回は相手が相手だけにちょっと苦しそう。局面図2、白1のツケコシから上辺黒に絡んでシノギのアヤを求めたけれど、黒6のサガリが厳しいですねえ。地としても大きいし白の眼形を奪っています。次に黒から10とコスミツケられる弱点があるので白7の補強は省けません。黒12と頭を出して、謝さんが好調です」







局面図2

 ――局面図3、白1ボウシから5と切って決戦の様相です。
武宮「とはいえ、切られた白の方が苦しいね。上辺から伸びる黒の大石は生きているから。白19の二子取りに、黒20引っ張り出しからあざやかにトドメをさしました。












変化図

 局面図3の白5で、たとえば白1なら生きることはできるけれど、黒4から出切られてはやはり白がダメでしょうね。謝さんが布石からぞんぶんに豪腕を発揮した一局でした」

 
   
 

 

 

 

 

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